モウソワール観てきたよ

ムッシュ・モウソワール 第二回来日公演『レッド・ジャケット』
ムッシュ・モウソワール
チラシを見かけてなんだかおもしろそうだったので、ふらりしました。

千秋楽だったのでというのもあったみたいですが、そうでなくても君らはっちゃけてるんでしょそうなんでしょ、というのびやかさのある舞台でした。

ネタが割れてても楽しめますが、知らない方がほろほろと煮とけてゆくような味わいがあるので、円盤出るみたいだし、そちらを見る機会がありそうな方はこんなの読まずにまず観る方がいいと思うよ、ということで以下内容に触れます。

会場のはなし

草月流の草月で草月ホールなんですね。
すごいとこ*1に持ってるな…。

お隣には高橋是清翁記念公園があって、木陰が心地よかったよ。
付近にカフェの類が皆無で(Tully'sが近くにあったけどお休み)、軽く流した範囲だと駅に繋がるビルか、あとはカウンター付のコンビニで手を打つのがよろしいかと。

ホールは建物地下から入ります。
瀟洒と言うのかな、ロビーが素敵でした。
座席は確か3階席まであって、ほかの日は存じませんがこの日は3階まで入っていた模様。

時間の前に映画を観ていたのですが、1階席から見た規模感似てましたね。
いけばな草月流 草月会館のご案内 | 草月を知る

舞台のはなし

ステージ上は真ん中らへんが一段高くなってて、そこにワイン箱が5つ適当な感じで置いてあります。
奥にはスタンドのスポットライトが高くなってるとこを緩く囲むみたいに何本か立ってる。

15分前のアナウンスはオラキオ伯。
で、時間になったら照明そのままにぬるっと滝川英治伯が出てきて前説と仰る。
そっかー今日の前説なんだーとか思ってるともう一人、と佐藤永典伯が呼び込まれる。
やりとりに、コントか何かかなと思ってるとオラキオ伯も出てきてワイン箱に座ったりしてる。なるほど「ふわっと始まる」らしい。
そうこうしているうちに5人が揃ってる。

第二回来日公演のお礼とかのご挨拶をして、なんとなくたとえ話が出てくる。
コントか何かかなと思ってたら始まってた。

例えば、ステージ上の一段高いところ。
ここにはこう、壁があって。
天井がこのくらいにあって。
そしたらドアはこっちか。
なんて言ってたら。

そこに小屋ができました。

何かから逃げてきた平野良伯と、同じく逃げてきて外の様子を伺ってきた宮下雄也伯。
ここから動くべきじゃない、いや外に行くべきだ、という対立。
さらに外から逃げ込んでくる3人。
出なければ、或いは出たならば、自分たちはどうなる?
たとえば、こんなことが起こるかもしれないじゃないか。

「たとえば!」「例えば」「たーとーえーばー」
話の中で次第に描かれていくそれぞれの素性は、はたして明らかになっていっているのか盛られていっているのか。
自分たちが「居る」のはたとえ話なのか現実の話なのか。
なにを例えようとしている誰の話なのか。

目まぐるしく話は紡がれるんだけど、合間にかなりの頻度で挟まれる楽しそうなソレはアドリブなの……?
メタな話もガンガン入るし振る舞いが自由すぎ(に見え)てどこまでが作られたものか分からない。
そんなわたしはもう目眩く妄想舞台の一部になってたってことでしょうね。

稽古からここまで、これ作ってくのはさぞや楽しいだろうよ!と強く思った次第。

第三回の来日が叶った際には、なるべく回数行きたいなと思うくらいに楽しかったです。
で、西田シャトナー伯のブログを拝見して、なるほどしてやられている、とニヤニヤしましたとさ。
西田シャトナーが夢から醒めない。:レッド・ジャケット001〜010。 - livedoor Blog(ブログ)